給湯器交換において、省エネルギー性能の高い給湯器が採用されるケースが、急速に増えてきています。もっとも頻繁に使用されているのは、電気を熱源とした自然冷媒ヒートポンプ式給湯器と、ガスを熱源とした潜熱回収型高効率ガス給湯器の2種類です。自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、ヒートポンプの原理を利用して、電気で湯をつくり出す給湯器です。空気中の熱を、熱交換器を使って冷媒に集めて、その冷媒を圧縮機でさらに高温にします。

そうして高温になった冷媒の熱を、水に伝えることによって、湯をつくり出すという仕組みになっています。これまでの給湯器とくらべて、格段に効率が高いのとともに、給湯の際に燃焼を必要としないことから、二酸化炭素の排出量も大幅に削減されました。省エネルギー性能と環境への配慮という両方の要求に応える、新しい時代の給湯器として、給湯器交換の際に採用されるケースが多くなっています。潜熱回収型高効率ガス給湯器は、これまで給湯の際に捨てられていた排気熱を、再度給湯に利用することによって、熱効率を大幅に向上させました。

従来のガス瞬間給湯器がおよそ80パーセントの熱効率が限界であったのにくらべて、この潜熱回収型高効率ガス給湯器は、およそ95パーセントまで熱効率を高めました。それと同時に、使用するガスの量も、10パーセント以上削減されることから、ガス料金も大幅に節約されることになり、大きな人気を呼ぶことになりました。そのため給湯器交換でも採用されることが多くなってきました。今後ますます、こうした省エネルギー性能の高い給湯器への交換が進むことになると予想されます。